アパレルの個人売り上げ平均って、どれくらいなんだろう?
ネットで調べても、意外とちゃんとした数字って出てこないですよね。
だけど、現場で毎月数字に追われてる販売員からしたら、
「みんなはどのくらい売ってるの?」って、実はめちゃくちゃ気になるところ。
私自身、アパレルの婦人服フロアで10年以上働いてきました。
ブランドも店舗もバラバラだったけど、
いろんな会社・売場を見てきたなかで感じた“リアルな平均”を、今回は包み隠さずお伝えします。

“どのくらい売れてたら普通?”
って誰にも聞けないやつ…わかる。
アパレル販売員の個人売り上げ、平均ってどれくらい?

アパレルの現場で「個人売り上げの平均ってどのくらい?」と聞かれたら――
私の感覚では、だいたい月100〜150万円くらいが現実的なラインです。
もちろんブランドや店舗の忙しさによって違いますが、
このあたりが「売れてるとも売れてないとも言われないライン」だった気がします。
小規模な店舗(在籍スタッフが3人程度の店舗)の場合
- 店舗予算:月300〜400万円
- 個人で見ると、100〜130万円前後が目安
- 一人で200万円以上売ってると、売れっ子扱い
忙しい大型店舗(在籍スタッフが7〜8人いるような店舗)の場合
- 店舗予算:月800〜1500万円くらい
- 個人でも150万円以上が求められることも
- セール時期などは流れ作業のようで個人売りは関係なくなったりする
緩めな会社・暇な店舗のケース
- 在籍スタッフ3人で月250万円なんてところもある
- 客数が少ないと、月70~80万円でも文句を言われないことも
- 売れるかどうかは“スキル”というより、“売場の運”みたいなときもある
つまり、「アパレルの個人売り上げ平均」とひとくちに言っても正解は一つじゃない。
でも、婦人服フロアでいろんな現場を見てきた私の感覚では――
だいたい月100〜150万円が“現場的な平均”として一番リアル。
※もちろん、ラグジュアリーブランドや爆発的に売れるトレンドブランドだと、もっと高い売上になる人もいます。

ギスギスしがちな売場でも、平均知っとくと変なプレッシャー減るかもね。
売れる販売員と売れない販売員、その差は“空気”じゃなくて“動き”

アパレルの現場では、売れる販売員と売れない販売員の差が、毎月の数字に容赦なく表れます。
でもその差は、才能とかセンスの話じゃありません。
売れる販売員に共通する動き
- 常連・指名客がついている
→ 勝手に来るんじゃない。日々マメにLINEや電話で連絡・フォローしてる - 売場に立つ姿勢が違う
→ ただ突っ立ってない。「誰に話しかけるか」を常に見てる - 会話中にセット提案が自然に出る
→ 顧客の好み・過去の購入履歴を覚えてるから提案が的確
売れてる人ほど、裏で地味で細かい努力をコツコツ積み重ねています。
「売れる雰囲気」なんてものは、その結果にすぎません。
売れない販売員の“惜しい”共通点
- 接客までは丁寧でも、“あと一歩”が足りない
- お客様を見てない/声かけが雑 or タイミングが悪い
- 断られた後のフォローがない(終わったらそれっきり)
- 勉強してない(商品知識や素材、型の違いを把握してない)
どれも一つ一つは小さなこと。
でもそれが積み重なると、数字に残酷に反映される。
売り上げノルマ未達だとどうなる?薄給+プレッシャーの現実

アパレルの販売職は、基本給が高いとは言えません。
そのため、「せめてボーナスで補いたい…」という人も多いと思いますが――
ボーナスの支給条件=売上達成というのがほとんどの会社の現実です。
個人売りがある場合、
- ノルマ未達だとボーナスがゼロ
- 数ヶ月連続で未達が続くと、「使えない人」扱いされるプレッシャー
- 同期や同僚と比べてしまい、数字の壁に精神的にしんどくなる
特に、同じフロア・同じレジを使って働くからこそ、売上の数字はお互いに丸見え。
表立って詰められない分、視線や態度に出ることもあります。
\アパレル販売員の給料事情はこちら/
個人売りがあると、どんな職場でも“ギスギス”は避けられない

たとえスタッフ同士が仲良くても、個人売上の数字が出ると雰囲気が変わる瞬間はある。
これは、どのブランドでも程度の差はあれ“あるある”です。
たとえば:
- さっき自分が接客してたお客様を、他のスタッフがさりげなく持っていく
- セール時、「どこまでが自分の売上か」で揉めそうになる
- 上司や先輩がそれっぽい言い訳をしながら最後に横取り
こういうとき、店舗ごとに「売上の付き方ルール」を最初から決めておくのがすごく大事。
ルールの一例:
- 最初に声をかけた人が担当になる
- 複数人で接客した場合は、公平に半分ずつもらう
- ギフトや指名客は、担当者の売上にする
👉 “曖昧なまま”にしておくと、関係性が崩れやすい。
スタッフ同士で気持ちよく働くためには、
ルールを明確にしておくのが平和のコツです。

どこにでも絶対ガツガツした人、いるんだよね。
売れない店舗だと、頑張っても限界がある

売上は“本人の努力”でどうにかできる部分もありますが、
正直言って「売場の運」に左右されることも大きいです。
私が過去にいた店舗でも、
- 人通りが少ない立地
- 在庫数が少なく、売れる商品が入ってこない
- セールやイベントが他店より弱い
- 本社のやり方に問題がある
そんな状況では、どれだけ頑張っても売上が伸びないことがありました。
結果として、
- 個人売りが伸びず、何ヶ月もボーナスなし
- 店舗としての数字も足りず、最悪“閉店”になったケースも…
だからこそ、「売れないのは自分のせい」と思いすぎないでほしい。
売場・会社・商品力など外的要因も売上に直結するのがアパレルのリアルです。
\アパレル辞めたい理由は暇?記事はこちら/
アパレル販売員【個人売り上げの平均】まとめ

アパレル販売員にとって、数字は切っても切れない存在。
でも、他人の売上ってなかなかオープンに話せることじゃないからこそ、モヤモヤしたまま働いている人も多いと思います。
だから今回は、私が10年以上婦人服フロアで働いてきた経験をもとに、
- 個人売りの平均ライン(100〜150万円)
- 店舗規模ごとの目安
- 売れる販売員とそうでない人の違い
- ギスギスしやすい空気と、現場で起こるリアルな事情
こういった“現場の肌感”を、ありのままにまとめてみました。
もちろんブランドや店舗によって違いはありますが、
「自分の数字は平均と比べてどうなんだろう?」と冷静に見直すきっかけになれたらうれしいです。

売上って、“人柄”じゃなくて“環境と行動”の影響がでかいよね。
自分を責めるより、“次どうするか”を考えたほうがラクになるかも。