百貨店で働いたことがある人なら、一度はこう思ったことがあるはず。
「なんでこんなに独特なん…?」
「百貨店って、どの世界線で生きてんの…?」
外から見れば高級感のある場所。
でも一歩売場に入れば、
謎ルール・クセ強常連・煙たいマネージャーのオンパレード。
この記事では、そんな
百貨店の“中の人だけが知ってる”あるあるを、元アパレル販売員の目線でぶっちゃけます。
笑えるやつもあれば、笑えないやつもある。
「あるあるすぎて、もう笑えん…」ってなったら、きっとあなたもこっち側。
癖の強い女装家や、毎日現れる謎の人物

百貨店の売場には、なぜか**“名物客”**が出現する。
例えば、女装で毎日フロアを一周していくおじさん。
特に何を買うでもなく、スタッフと話すでもなく、ただ無言で立ち去る。
でも、「あっ、また来た!」と全員が気づくくらいには存在感がある。
最初はザワついていた売場も、数日経てば誰も動じなくなる。
もはや「日課のパトロール」と言われるレベル。
百貨店って、なぜかこういう“癖強ウォーカー”が定着しがち。
散歩コースなのか、自分だけのルールがあるのか…未だに謎。

なにもしないのに“また来た”って思わせる破壊力、すごい。
平日は“ご年配”と“外国人”でフロアが異世界化する

平日の百貨店を歩いてると、なんとも言えない光景に出くわす。
パッと見、フロアの大半がご年配か外国人観光客。
しかもほとんどの人が、
商品を買う気ゼロでただフラ〜っと歩いてる。
ご年配はエスカレーターを逆方向に探してウロウロ。
外国人はスマホ片手に、まっすぐ売場を突っ切っていく。
(そしてなぜか、全員一度は同じディスプレイをガン見する)
接客はほぼ発生しないのに、気は遣う。
売場にいる販売員の全員が
「今日…暇やな…でもなんか疲れるな」って思ってる。

道案内が得意になってきた。
百貨店ごとに“社員のキャラ”が全然違う

同じ“百貨店”でも、
館によって社員の雰囲気はまったく違う。
たとえば、
「○○の高島屋は、なんか全体的におっとりしてる」
「××の三越は、接客も社内ルールもめっちゃ厳しめ」
「△△の大丸は、いい意味でラフでフレンドリー」
…みたいなイメージ、現場ではわりと定着してる。
もちろん個人差はあるけど、
“その館らしさ”みたいな空気感が社員に出るのは本当。
制服・社員教育・立地の違いだけで、
ここまで雰囲気変わる!?って驚くことも。
店舗異動や催事応援で他の館に行ったとき、
「うわ…空気ちがう……」とガチで戸惑う販売員、続出。

館ごとのカラーって、マジで服じゃなくて中の人に出るよな。
気づけば独身だらけの売場

百貨店の販売員や社員を見渡してみると、
あれ?…この人も、この人も、独身?ってなることが多い。
特に30代以降になると、
結婚してる人の方が少数派なんじゃ?って思う売場もある。
もちろん個人の選択だし、独身が悪いわけじゃない。
でも、勤務時間が不規則で土日休みも取りにくい。
恋愛する時間も、趣味に打ち込む余裕もない。
気づいたら「彼氏?…そんなのいたっけ?」状態。
しかも、職場恋愛もだいたい終わってる。
なぜなら、“売場で出会う男=タバコ臭い社員 or 取引先の業者”パターンが多すぎるから。

気づいたら婚期逃してた。
この時代でも、喫煙者の多さにびっくりする
百貨店のバックヤードで驚くのが、
「え、この人も吸ってたん!?」っていう喫煙者の多さ。
健康志向とか禁煙ブームとか、
世間の流れをよそに、なぜかここではまだまだ現役。
しかも、ふだんは優しくて物腰柔らかな社員や、
丁寧な接客をしてるスタッフまで普通に吸ってる。
「この時代に、こんなに…?」って思うレベル。
勤務の合間、ちょっとしたストレス発散や気分転換として、
喫煙所が“逃げ場”になってる感じはある。
非喫煙者には見えない会話も、そこにはいろいろあったりする。

絶滅危惧種じゃなくて、むしろ群れで生きてる。
物産展が始まると、ちょっとソワソワする
百貨店で働いてる人の多くが、
物産展の催事があると、ちょっとテンションが上がる。
特に「北海道展」や「九州展」などの食イベント系の催事は大人気。
“今日からやで!”ってなると、みんなこっそりフロアを覗きに行く。
(ていうか、誰かが買ってきたのをバックヤードで広げ始める)
普段はシビアな売上と接客に追われる売場にも、
「今日の昼、○○買ってきた!」って会話が飛び交うだけで空気が和む。
中には、「初日と最終日は絶対チェックする」と決めてる販売員もいるレベル。

北海道展の日だけ、全員ちょっとだけ早く来る説ある。
社員食堂の“じわじわ値上げ”が地味に痛い

百貨店の社員食堂って、めちゃくちゃ豪華でも激ウマでもないけど、
それなりに頼りにされてる存在。
昼休憩にサッと食べられて、500円前後で済むのがありがたかった。
でも最近、その“安心価格”が少しずつ崩れつつある。
気づいたらワンコインじゃ済まなくなってて、
「あれ、前ってもっと安かったよね?」って声があちこちから漏れる。
文句を言うほどではない。
けど、毎日積み重なると、確実に財布にくる。
しかも、ちょっと高くなったくせに味は変わってない。
むしろ「副菜、減ってない?」と疑われている始末。

毎日のことだから、意外とでかいよな。
いちいちハンコ…いつまで昭和なん?

百貨店で働いてると、配送や返品、伝票関係で
“マネージャーの印鑑”が必要な場面が異様に多い。
「この書類、一応印鑑もらってきて」
「伝票処理、あの人がいないと進まない」
そんな会話、今でも普通に聞こえてくる。
欲しい時に誰もいないと仕事が進まない。
そもそもそれ、いる??

この時代にハンコ探しでタイムロスって、地味にバグってる。
友の会やポイント、桁がエグすぎる
「○○ポイント使います」って言われてレジ画面を見たら、
残高が“800,000”とか出てきて一瞬フリーズ。
百貨店の常連さんって、友の会・ポイント・商品券を
とんでもない単位で持ってることがある。
年配のマダムや外商のお得意様は特にその傾向強め。
何十年もかけて積み上げた感すらあって、
「これ…ほんまに使うん?」って金額のまま、ずっと残ってたりする。
そのたびに内心ビビるけど、表情は平常心。
(内なる動揺 vs 接客スマイルの戦い)

ポイントって…使うためにあるんよね?(圧)
最近主流のミニPOS、操作が無理ゲーすぎる
最近の百貨店は「販売員もその場でレジ対応してね」が主流。
導入されたのが、小型端末タイプの“ミニPOS”。
これがまた、意味がわからんくらい複雑。
支払い方法ひとつ取っても、
「友の会?」「金券?」「株主優待?」「え、併用OKなん?」
って感じで、ミスったら即エラー画面&キャンセル地獄。
お客様の前で慌てるわけにもいかず、
内心パニックでも笑顔キープで乗り切るしかない。
精神削られる度は、間違いなく過去最強レベル。

コードもありすぎやねん。
気づけば“デパ地下グルメ評論家”と化してる

百貨店で働いてると、なぜか
デパ地下グルメに詳しくなる。
「○○のチーズケーキは午前中で売り切れる」
「新しく入った唐揚げ屋が美味しい」
…みたいな情報が、いつの間にか共有されていく。
とくに人気スイーツや惣菜は、
“初日に見に行ってみる”みたいな謎ルールすらある。
気づけば、休憩中の会話が
グルメレビュー大会になってるのが百貨店あるある。

スイーツは見るだけって決めたのに、また手が出てた。
外商のお客様は“神対応”か“私は特別”圧がすごい人の二極化
百貨店で「外商のお客様」と聞くと、
どこか丁寧で上品なイメージを持たれがち。
でも、現場で接客してると、その印象は一瞬でひっくり返る。
一方は、ほんとに素敵。
「こちらこそありがとうございます」と思わせてくれる
穏やかで気遣い上手な方。
売場の空気まで和むような“真の常連様”。
そしてもう一方は――
「私、外商なんだけどぉ?」の一言で、
すべてが優先されると思ってる
“私は特別”圧がすごいご婦人。
別に無理な要求をしてるわけじゃなくても、
その態度・言い方・目線、全部が“偉そう”。
スタッフも「また来た…」とそっと警戒モードに入る。

“外商”という肩書きに、自分の価値を全部乗せてくる感じが何より怖い。
朝礼で“謎のロープレタイム”が始まりがち

百貨店の朝礼って、共有事項だけでサクッと終わってくれればいいのに、
たまに地獄のスイッチが入る。
「じゃあ今日は、誰か接客ロープレお願いしま〜す!」
…いや、誰がやるねん。
当然、誰も名乗り出ない。
その場には全員で沈黙を共有する、気まずすぎる空気が流れるだけ。
しびれを切らした社員が「じゃあ○○さんお願いね」って指名しだして、
なんの盛り上がりもないまま形式だけ進行。
で、フィードバックが「もう少し笑顔で〜」とかいう薄めのやつ。
“意味あるのか誰もわからんけど、なぜか続いてる”この謎文化。

やめようって誰も言えないのが一番の地獄。
まとめ:笑って読めたなら、きっとまだ大丈夫
今回のあるある、いくつ当てはまりましたか?
「あるある〜」と笑って読めた方もいれば、
「これ、もう笑えないかも…」と感じた方もいるかもしれません。
どちらにしても、それだけ現場でがんばってきた証拠だと思います。
百貨店の仕事って、ほんの少しのことで気を使ったり、
独特なルールや空気感に振り回されたりしますよね。
もし最近、「なんか、前よりきついかも」と感じるなら、
少しだけ立ち止まって、
自分の働き方を見直してみるのもありだと思います。
百貨店にずっといなきゃいけない決まりなんてありません。
気づいた時が、動くタイミングかもしれませんね。

「それな!」の連続だったやろ。
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