アパレル辞めたいけど、怖くて動けない。
そんなふうに思って、今日も検索してしまったあなたへ。
私もそうでした。
「辞めたら後悔するかも」
「アパレルしかやってこなかったし」
頭では限界を感じているのに、現実はなにも変えられないまま。
売上に追われ、人間関係に疲れ、休日は寝て終わるだけ。
それでも「ここを辞めたら、もう行く場所がない気がして」踏み切れなかった。
でも――
辞めてよかった。
今なら、心からそう言えます。
この記事では、10年以上アパレル販売員として働いてきた私が
「辞めたあとのリアル」と
「なぜ辞めて正解だったのか」を、包み隠さずお話しします。

“ここ辞めたら終わり”って、誰が決めたん?
辞めてよかったって本当に多いの?

SNSや知恵袋、掲示板を見ても、
「辞めてよかった」という声はかなり多いです。
実際に辞めた人たちのリアルな声を集めてみると…
- 「毎月の売上ノルマから解放されたのが、ほんっっっとに楽」
- 「あんなに悩んでた人間関係も、辞めた瞬間どうでもよくなった」
- 「給料は正直そこまで変わってない。でも時間と心の余裕がありすぎてびびる」
私自身も、辞める前は「仕事辞めたら地獄なんじゃないか」って思ってたんですが、
実際は地獄から抜け出したのは自分の方だったと気づかされました。

売上も人間関係も、辞めたらびっくりするほど“どうでもよく”なる説。
どんな理由で「辞めてよかった」と感じるの?

「アパレル辞めてよかった」と感じる理由は人それぞれですが、
販売歴10年以上の私と、実際に辞めた人たちのリアルな声をまとめると、よく挙がるのはこの5つです。
1. 売上に追われる日々が終わった
どれだけ頑張っても、月が変わればまたゼロからのスタート。
「今月あと◯万足りない…」ってソワソワしながら過ごす月末。
予算未達なら呼び出され、たとえ達成しても「来月もよろしく」で終わる。
頑張っても報われない感覚に、ずっと疲れていました。
辞めた今、「売らなきゃ…」って焦る日が一切ない。
毎月のプレッシャーがゼロになるだけで、気持ちも生活も驚くほどラクになりました。
2. ギスギスした人間関係から解放された
アパレルって、基本“女の職場”。
しかも個人売がある店舗が多いから、なんとなくピリピリした空気になりがちなんです。
言葉では優しくても、裏ではマウントや探り合い。
それが毎日積み重なると、どんどん人間関係に疲れていく。
そして生き残ってるのは、気が強い女ばっかり。
空気を読んで我慢するタイプの人ほど、どんどんしんどくなる世界でした。
3. “普通の休み”が取れるようになった
辞める前は、土日祝どころか年末年始も繁忙期。
友達との予定も合わず、気づけば誘われない存在になってた。
でも辞めてから、カレンダー通りの生活に切り替わり、
土日や連休に人と会ったり、旅行に行けたり――
充実感が増したように感じます。
4. 「私にはアパレルしかない」って思い込みだったと気づけた
アパレル歴が長い人ほど、「他にできる仕事なんてない」って思いがちです。
でも実際に転職してみると、
気配り・臨機応変さ・丁寧な対応力はどこでも重宝される。
むしろ「ちゃんとしてる人ですね!」と褒められる場面の方が多かったです。
「私、なんもできない」と思ってたのがただの勘違いだったと気づかされました。
5. 自腹で服を買わなくなったら、お金が残るように
アパレル時代は、新作を着るのが暗黙のルール。
イベント前・撮影前・店長の機嫌に合わせて…と、月に数万円飛ぶのは当たり前。
でも辞めたら、服は「買いたいときに買えばいい」ものに戻った。
無理して買うことがなくなって、いつの間にかお金に余裕も出てきたんです。

服買うのは好き。
でも“買わされる”のは嫌やってん。
でも今は、こう思う

アパレルを辞めたあとは、とりあえず派遣で働いてみました。
特別なスキルがあるわけじゃなかったけど、
接客で身につけた気配りや立ち回りは、
思っていた以上にいろんな場面で役に立ちました。
お給料が大きく上がったわけではないけれど、
売上ノルマも服の購入もなくなったことで、なんとなく
気持ちにもお金にも余裕が出たように感じます。
職場の人間関係も、程よい距離感でラク。
誰かの機嫌に振り回されたり、
ピリピリした空気の中で気を張ることもなくなって、
“いつも通りに過ごせる”ことのありがたさを実感しました。
友達と予定が合わせやすくなったことで、
プライベートも少しずつ整ってきた気がしています。

今は派遣も辞めたけどね。
正社員より派遣の方が余裕あるなんて…。
「辞めたら後悔するかも…」と悩むあなたへ

「一度、他の働き方を試してみる」のもアリかもしれません
アパレルを辞めたい。
でも、辞めたあとのことを考えると怖くて動けない。
そんなふうに悩むのって、実はすごく自然なことです。
でも一度、他の仕事や働き方を試してみると、
「意外とこっちの方が合ってたかも」って思う瞬間も出てきたりします。
もし違ったと思ったら、またアパレルに戻る道だってある。
辞めたら終わりじゃなくて、
選べる幅がちょっと広がるだけの話なんですよね。
「アパレルしかできない」じゃなくて、
「アパレル“も”できる」って考え方に変わっただけでも、気持ちはラクになります。

一回ちょっと外の空気吸ってみ?
ハードならまた戻ってきたらええやん。