アパレルって、
「華やかそう」
「楽しそう」
なんてイメージで見られがちだけど、実際に働いてみると
「現実はそんなに甘くない」って思った人、多いんじゃないでしょうか。
私もそのひとり。
立ちっぱなしで足は棒、売上は詰められ、給料は安い…
そんな不満を抱えて、このブログも
「アパレル辞めたい」がテーマでスタートしました。
でもね。
それでもやっぱり、
「アパレルやっててよかったな」と思える瞬間もたくさんあったんです。
むしろ、他の仕事じゃ味わえない特別なメリットもある。
今回はそんな「アパレルで働いてよかったと思えたこと」を、
現場でのリアルな実体験をもとにまとめました。
辞めたいと思ってるあなたにも、今ちょっとだけアパレルが好きになれる瞬間があったはず。
平日休みの特権、まじでデカい

アパレル販売員といえば、基本は土日出勤のシフト制。
カレンダー通りの休みではないけど、
それが逆にめちゃくちゃ便利なこともあるんです。
例えば、
- 役所や病院、美容院が空いてる
- 平日のレストランやカフェは静かで快適
- テーマパークも空いてるから満喫できる
- 旅行もオフシーズン価格で行きやすい
周りが働いてる平日に、ひとりでゆっくり過ごす休日って
なんかちょっと勝ち組感ありません?(笑)
もちろん、お店によっては「土日は絶対出てね」みたいな厳しめのところもあるけど、
希望休が通りやすいブランドや店舗もちゃんとある。
そのあたりの裁量がきくかどうかで、働きやすさもだいぶ変わります。

平日ディズニー、アトラクション10分待ちとかあるからね。
人生の裏技か?
社販で欲しい服が安く買えるってやっぱ嬉しい

アパレルの醍醐味といえばやっぱり社販(社員割引)。
「服が安く買えるなんて当たり前じゃん」と思われるかもだけど、
“好きなブランドの服を、安く・早く手に入れられる”って、服好きからしたら最高すぎる環境です。
例えば、
- まだSNSで話題になる前の新作がいち早く見れる
- 欲しかったアイテムを社販価格で買える
- シーズンごとに在庫処分でさらに安くなることも
もちろん「買わされる文化」がある店舗は地獄。
でも、“もともと自分が好きなブランドで、自然に買ってるだけ”なら、
むしろラッキーって感じ。
働きながら、自分のワードローブがアップデートされていくのって、
テンション上がる瞬間でもあります。

“買わされた”んじゃなくて、“欲しかったから買った”って自分に言い聞かせるのが基本やで。
髪型・ネイル・服装、けっこう自由です

アパレルは“自分を表現できる仕事”でもある。
その象徴が、髪型・ネイル・ファッションの自由度の高さ。
特にブランドの世界観にもよるけど──
たとえばこんな感じ
- 明るめのヘアカラーやインナーカラーもOK
- ネイルもデザイン自由、むしろオシャレしてナンボ
- 服装もブランドに合っていればほぼ自由(支給がある店もある)
「オフィスじゃできない自分らしい格好で働ける」って、
実はかなり大きなストレス解消になるんです。
“オシャレして働くこと”が、テンション上がる原動力になってた日もあったな…としみじみ。

ピンクや緑の頭もいっぱいおったで。
トレンドに敏感になれる。センスも磨かれる

アパレルの仕事をしてると、いやでも最新のトレンドが目に入る。
- 展示会や商品説明会で次のシーズンを先取り
- 新作が入荷するたびに生地・デザイン・カラー傾向をチェック
- お客様にコーデ提案することで“着こなし力”も自然とアップ
気づけば「今どきっぽいバランス」とか、「流行りの素材感」とか、
感覚的に分かるようになってる自分がいたりする。
これって、転職して違う業種に行ったあとでも
「センスいいよね」
「なんか垢抜けてる」
と言われたりするから、
意外と一生モノのスキルだったりするんですよね。

“今っぽい”って言葉、アパレル辞めたら誰も教えてくれなくなる説。
コミュ力と接客力はガチで鍛えられる

アパレルって、ただ服を売るだけじゃない。
「相手が今、何を求めてるか」を察する力がめちゃくちゃ鍛えられる仕事。
具体的には、
- 相手の表情や雰囲気から声かけのタイミングを判断
- ニーズを探りながら“押しすぎない接客”をする
- クレーム対応や電話応対、在庫確認なども全部こなす
つまり、アパレル経験者は
空気を読む力+対人スキルが鬼強くなる。
しかもこれ、接客業に限らずどの業界でも使える武器になるんです。
転職のときにも「人と関わる仕事は得意です!」って、胸張って言える。

“お客様に寄り添ってます”って、
毎日心理戦してる販売員こそ言う資格あると思う。
やっぱり“ありがとう”が直接もらえるのは嬉しい

正直、しんどい日もある。
売れなくて落ち込む日もある。
でも、そんな中でふと救われる瞬間があるんです。
それが、お客様からの「ありがとう」や「また来たよ」の一言。
たとえば──
- 前に提案したアイテムを「めっちゃよかった!」と報告してくれる
- わざわざ顔を見に寄ってくれる常連さんができる
- 家族や友達に「このお姉さんが勧めてくれたの」と紹介される
売上じゃない部分で「自分の接客が誰かの役に立った」と感じられる瞬間、
それだけで何日も頑張れるんですよね。
しかもこの“やりがい”、レジ打ちや事務ではなかなか得られない感覚。
人と向き合う仕事だからこその特権だと思う。

売上は冷たいけど、“また来たよ”はあったかい。
マジで沁みる。
店舗によっては仲間との絆ができる

これ、職場によっては天国にも地獄にもなるけど、
人間関係に恵まれたときのアパレルは、ほんっとうに楽しい。
特に──
- 同じブランドが好きな人たちが集まりやすい
- 年齢や雰囲気が近いから、価値観が合いやすい
- 仕事帰りにご飯や飲みに行きやすい
繁忙期に一緒に乗り越えた仲間とは、
ちょっとした“戦友感”も生まれたりする。
「今までの職場で一番仲良くなれたの、アパレル時代かも」って人、意外と多いはず。
逆に言えば、ここで地雷メンバーに当たると辞めたくなるんだけど…それはまた別の話で(笑)

“売場が部活”って感覚、たまに青春ドラマっぽくて悪くないよ。
まとめ アパレルにも“良かったこと”は確かにあった
アパレルって、正直きついことも多い。
辞めたいと思った日も、何度もあった。
でも――
- 平日休みの快適さ
- 好きなブランドの服が安く買える楽しさ
- オシャレしながら働ける自由さ
- トレンドやセンスが磨かれていく実感
- コミュ力や接客力がどんどん武器になる感覚
- お客様からの“ありがとう”に救われる瞬間
- 仲間と過ごした、あの濃すぎる日々
どれも、アパレルを経験したからこそ手に入ったものばかりです。
だから、「辞めてよかった」と思う今でも、
「あの時間が全部ムダだった」とは思っていません。
しんどいことも多かったけど、それ以上に、
“アパレルでしか得られなかったもの”があったと思えるから。
今、働いている人も、これからどうするか迷っている人も。
いったん立ち止まって、「アパレルのいいところ」も見直してみると、
ちょっとだけ気持ちが変わるかもしれません。