「なんか最近ずっと働いてる気がする…」
「世間は連休らしいけど、うちは関係ないし」
そう感じているアパレル販売員のあなたへ。
その感覚、気のせいじゃありません。事実です。
アパレル業界の年間休日は、
他の業種と比べて明らかに少ないんです。
「年収が同じでも実は日給がめちゃくちゃ低い」なんてことも。
この記事では、他業界との具体的な比較データをもとに、
なぜアパレルの休日が少ないのか、
そして「転職を考えるならどこを見るべきか」を分かりやすく解説します。

正月に働いてボーナス3万、笑うしかなかったで。
アパレル業界の年間休日はどれくらい少ないのか?

まずは、データで見てみましょう。
厚生労働省「令和5年 就労条件総合調査」によると、
- 全産業の年間休日平均:110.7日
- 卸売業・小売業(アパレルを含む)の平均:104.0日
つまり、アパレル業界は他業界より約7日少ないという結果に。
この「たった7日」――
実は、1週間分の有給休暇が最初から消えてるのと同じです。
しかもこれは“平均”の話。
実際のアパレル販売現場では、
- 年間休日が105日以下の職場も多く
- 連休が月1回も取れないケースも珍しくない
特に年末年始、ゴールデンウィーク、祝日――
世の中が休んでる時ほどフル出勤が当たり前。
「休みが少ない」ではなく、
“休めない業界”といった方が正しいかもしれません。

給料安いのになぜ休めないの。
他業界と比べると、アパレルの休日日数はどれくらい少ない?

「アパレルは休みが少ない」と感じていても、
他の業界と比べてどの程度少ないのかが気になるところですよね。
実際のところ、かなりの差があります。
以下は、厚生労働省のデータをもとにした、
主な業種ごとの年間休日の平均です。
業種別・年間休日の平均比較
業種(代表例) | 年間休日の平均(日数) |
---|---|
情報通信業(IT・Webなど) | 約121.6日 |
金融業・保険業 | 約121.5日 |
製造業 | 約113.3日 |
教育・学習支援業 | 約111.9日 |
不動産業・物品賃貸業 | 約113.0日 |
医療・福祉 | 約112.8日 |
アパレル(卸売・小売業) | 約104.0日 |
宿泊業・飲食サービス業(最少) | 約97.5日 |
出典:厚生労働省「令和5年 就労条件総合調査」
このように、アパレル業界の年間休日は
多くの業界と比べて明らかに少ない水準です。
特に、IT・金融・製造業などでは120日以上の休日が当たり前になってきており、
ワークライフバランスを重視するなら、この差は見逃せません。
さらに、販売職では祝日・年末年始・大型連休などの
“世間が休む時期”がむしろ繁忙期になります。
このことから、実際の“休めた感覚”としては、
データ以上に差を感じている方も多いのではないでしょうか。

世間の休み、嫌いになるよね。
年収が同じでも「日給」にするとアパレルは損をしている?

アパレル販売の仕事は、決して楽ではありません。
にもかかわらず、
「他業界と年収は同じだとしても、実は“日給で見ると損”している」という事実、ご存じでしたか?
同じ300万円の年収でも、年間休日によって
1日あたりの労働の“価値”が変わってくるのです。
具体的に比較してみましょう。
年収×年間休日で見る「日給換算比較」
年収 | 年間休日 | 出勤日数(概算) | 日給(年収 ÷ 出勤日数) |
---|---|---|---|
300万円 | 104日 | 約261日 | 約11,494円 |
300万円 | 120日 | 約245日 | 約12,245円 |
たった16日の違いでも、
1日あたり約750円の差が出てきます。
月20日働けば、1ヶ月で1万5,000円分の差に。
年間では、約18万円近く“損”している計算になります。
つまり、年収が同じでも
「休日が少ない=1日単価が低い」ということ。
これは見逃せないポイントですよね。

同じだけ稼いでる気になってたけど違った。
むしろ給料は他より少ないよね。。。
転職するなら「年間休日120日以上」がスタートラインです

もし今の職場が年間休日105日前後であれば、他の業界に移るだけで
“人生に丸2週間以上の休み”が増えることになります。
それだけで体も心もずいぶん楽になるものです。
年間休日120日ってどのくらいなの?
一般的に「週休2日+祝日」がきちんと取れていれば、年間120日以上になります。
それを下回る場合は、
- 祝日が出勤扱い
- 繁忙期に代休が取れない
- シフトに希望が通りにくい
といった職場環境である可能性が高くなります。
転職時に必ずチェックしたいポイント
- 年間休日が120日以上あるか
- 夏季・年末年始などの長期休暇があるか
- 有給取得率や取りやすさ
- “祝日出勤”の扱い(振替・代休の有無)
- シフトの柔軟さ(希望休の反映率)
このあたりは求人票だけで判断せず、
面接で具体的に確認することが大切です。

求人に書いてあることだけを信じるな。
【まとめ】休みが少ないのは当たり前…って、ほんとにそうですか?

アパレルの仕事は大変です。
土日祝も関係なく、お客様優先で動き続ける毎日。
「好きだから続けてる」
「今さら他の仕事なんて考えられない」
そう思って頑張っている人がほとんどだと思います。
でも、休日数が当たり前に少ない働き方がずっと続くと、
体も心もすり減ってしまうこともあります。
“やりがい”と“休み”は、両立できる時代です
最近では、販売や接客経験を活かしつつ、
年間休日120日以上+有給も取りやすいという職場も増えてきています。
アパレルが好きな気持ちを大切にしながら、
もう少し自分をいたわれる働き方を選ぶことも、十分アリだと思います。

“これが普通”って思ってたけど、
もっと休める仕事もあるって知ったら、ちょっと考えたくなったわ。
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