「アパレルを辞めたい」と思いながら働く日々、限界を感じていませんか?
接客中は笑顔を作りながら、心の中では「もうムリ…」とつぶやいている。
休憩時間、求人サイトをこっそり開いてみたり、
閉店後に「辞めたい アパレル」と検索したり…。
実はそれ、私も同じように経験しました。
でも、辞めると決めてもすぐに辞められるわけじゃないのがアパレル販売職のリアル。
「今の職場に何か言うべき?」
「次の仕事ってどう選ぶの?」
「貯金いくら必要?」
——そんなふうに、辞めたい気持ちは本気でも、
行動に移すのがむずかしいのが現実です。
この記事では、
アパレル販売を本気で辞めたいと思ったときに、
まずやるべきこと・考えておくべきことを、
元アパレル販売員が経験をもとに、リアルにお伝えします。
感情だけで突っ走って後悔しないように。
ちゃんと次の自分にバトンを渡せるように。
「辞めたい」と思った今こそ、動き出すチャンスです。

“辞めたい”検索しすぎて、スマホの広告が全部転職になったわ。
アパレルを辞めたいと思ったときに確認しておくべきこと

「アパレルを本気で辞めたい」と感じたとき、いきなり退職届を書くのではなく、
まずは“今の職場”について冷静に確認しておくことが大切です。
辞めるかどうかの判断は、このステップを飛ばすと後悔する可能性も。
以下のポイントを一つずつ見直してみてください。
アパレル販売員を辞めたい理由を言葉にできるか?
「なんとなく限界かも…」
「もう嫌だ…」
という漠然とした気持ちのまま辞めると、
次の職場でも同じ壁にぶつかることがあります。
- ノルマがきつい
- 上司と合わない
- 長時間立ちっぱなしで体力がもたない
- 将来が見えない
- 販売より事務がしたい
このように、何が“辞めたい理由”になっているのかを紙に書き出すだけでも整理になります。
自分の中で「これはもう無理」と思うポイントを言語化できれば、次の職場選びにも活かせます。

“将来が見えない”って書いたメモ、2年前のスケジュール帳にもあったんだけど。
異動や配置転換などの選択肢はあるか?

「辞めたい」と感じたとき、
実は“会社の中で別の道”が用意されている場合もあります。
特に全国展開しているブランドや本社付きの企業なら、
以下のような選択肢があることも。
- 店舗異動(人間関係のリセットが可能)
- ブランド異動(今のテイストやターゲット層に合ってない場合)
- 本社勤務(内勤やVMDアシスタントなどへの社内公募)
もちろん、「もうアパレルそのものに疲れた」という人にとっては根本解決にならないかもしれません。
でも、もし原因が「人間関係」や「合わない店長」だけなら、
異動だけでかなりラクになる可能性もあります。
特に正社員や長期契約スタッフの場合、
上司や人事に相談するだけで異動できるケースも多いです。
「言ってみるだけタダ」と割り切って、
ダメもとで一度確認してみるのもアリです。

辞めるより、店長を異動させるっていう発想、天才かよ。
今の会社の休職制度・有休・退職金の確認
「アパレルを辞めたい」と思ったとき、感情だけで辞めてしまうと
本来もらえたはずの権利やお金をスルーしてしまうことがあります。
辞める前に、以下の3点は必ずチェックしておきましょう。
休職制度があるか?
体調面やメンタル面で限界を感じている場合、
無理に働き続けるのは危険です。
一度しっかり休むことで冷静になれることもありますし、
「一時的な離脱」で済むなら、キャリアを途切れさせずに済みます。
大手アパレルや外資系ブランドでは、
メンタル休職やドクターストップによる休業制度が整っている場合も。
「辞めるしかない」と思い込む前に、制度があるかどうかだけでも確認を。
有休は残ってる?
退職のタイミングで忘れがちなのが、有給休暇の消化です。
「急に辞めると使えない」
「店長に遠慮して言いづらい」
なんてケースも多いですが、
有休は労働者の権利です。
しっかり使ってOK。
辞める日を少し先にして、
ラスト1ヶ月は“出勤ゼロ”で有休消化という手もあります。
最後に少しゆっくりできるだけで、心の回復度も違います。
退職金制度はある?
意外と見落とされがちですが、
アパレルでも退職金制度がある会社は存在します。
特に正社員で3年以上勤務している場合は、
数万〜数十万円がもらえることも。
契約内容・就業規則・雇用契約書などを確認し、
「退職金があるかどうか」
「何年勤続で支給対象になるか」
を事前にチェックしておくと安心です。

辞めたあと“あれ、もらえたっぽい”って気づくと、わりと泣けるよ。
今の会社を辞めたいことを誰かに伝えたことがあるか?

「もう限界かも…」
そう感じていても、意外と
誰にも“辞めたい気持ち”を伝えたことがない人って多いんです。
- 「迷惑をかけそうで言えない」
- 「引き止められるのが面倒」
- 「相談することで気まずくなるのが嫌」
気持ちはすごくわかります。
私もずっと“我慢のプロ”でした。
でも、ある日思い切って先輩に打ち明けたら、
「私も実は考えてる」と返ってきて驚いたことがあります。
退職=悪いこと、裏切り、という感覚がある人もいますが、
本当にしんどいなら、まずは信頼できる人に相談してみること。
それだけでも気持ちがラクになったり、冷静になれたりします。
職場に話せる相手がいない場合は、
家族・友人・第三者の相談サービスでもOK。
最近では、転職エージェントに
「今すぐ辞めたいわけじゃないけど…」と話す人も増えています。

“辞めたい”って言ったら、3人から“私も”って返ってきた時の安心感。
辞めるタイミングとして適切かどうか
「もう辞めたい!」と思ったとき、すぐに行動したくなる気持ちはよく分かります。
でも、ほんの数週間待つだけで“もらえるお金”や“引き継ぎのしやすさ”が変わるのがアパレル業界。
たとえばこんなタイミング、意識したことありますか?
- ボーナス支給のあと
- セール期間終了後(年末年始・夏など)
- 人事異動が落ち着く年度末(3月末や9月末)
上記のタイミングで辞めると、
✔ 有給が取りやすい
✔ 上司や同僚からの反応が穏やか
✔ 引き継ぎがしやすく、トラブルになりにくい
さらに「◯月で辞める」と逆算できると、
転職活動や生活資金の準備もしやすくなるんです。
もちろん、心身が限界なら即行動も必要。
でも、そうでないなら
“少し先にゴールを設定する”ことで、かなり辞めやすくなります。

セール終わってから辞めるって、アパレル界の円満退社テンプレ説。
アパレル販売員が今の会社を辞めると決めたらやっておきたい準備リスト

「もう辞める」と決めたなら、
あとは淡々と“準備モード”に入るだけ。
退職って、勢いよりも準備が命です。
ここからは、実際に私が辞める前にやってよかったこと、
「これはやっておけばよかった…!」と後悔したことをリアルにまとめます。
辞めること自体はゴールじゃなくて、スタート。
今の自分を守るためにも、次の一歩をラクにするためにも、できる範囲で準備しておきましょう。

辞表より先にExcel開いて生活費シミュレーションするのが、大人ってやつ。
生活費と働かない期間をシミュレーションする
アパレルを辞めたあと、しばらく働かずに過ごすなら
「お金」がすべての基準になります。
辞めたくて辞めたのに、貯金が底をついて精神崩壊…
なんて最悪のパターンも、正直ある。
以下の項目は、ざっくりでも書き出しておくのがおすすめです。
- 月にかかる固定費(家賃・スマホ・サブスクなど)
- 食費・交際費・美容代などの変動費
- 今の貯金額で“何ヶ月暮らせるか”
あとは、
「実家に戻る」
「バイトで月5万だけ稼ぐ」
「失業保険が何ヶ月出るか」
など、“収入をどう補うか”も合わせてシミュレーションしておくと安心です。
特にアパレル販売は、退職後すぐに次の職場が決まるとは限らないので、
少なくとも“無収入の1~2ヶ月分”は想定しておくのが現実的。

辞めるより、家計簿アプリと向き合う方がしんどい説ある。
アパレルでやってきたことを整理しておく
辞める前に「職務経歴書を完璧に書け」なんて言うつもりはありません。
でも、アパレル販売の経験って、
思っている以上に“具体的に言葉にしづらい”ものなんです。
だからこそ、いきなり転職活動を始める前に、
ざっくりでも“自分がやってきたこと”を棚卸ししておくとめちゃくちゃラクになります。
たとえば、あなたにはこんな実績やスキルがあるかもしれません:
- 新人スタッフの育成を任された
- 月の売上目標を○ヶ月連続で達成
- インスタ投稿や店頭POP作成を担当
- 在庫管理や顧客リストの管理もしていた
- 客単価UPやセット販売の声がけが得意だった
こういった“やって当たり前”だと思っていたことも、
他の業界から見ると立派なスキル。
辞めてから思い出そうとすると、ほんとに抜け落ちます。
まだ現場にいるうちに、メモアプリやノートに書き残しておくのがおすすめです。
特に、事務職や受付・営業など他職種に進む場合、
アパレルでの経験をどう伝えるかが大事になります。
「販売しかやってないし…」じゃなく、
「こんな販売をしてきた」が言えるかどうか。

“レジ打ち”も、“数字管理と顧客対応”って言えば立派な武器になるのよ。
これから「どんな働き方をしたいか」だけでも決めておく

辞めたい理由がはっきりしてきたら、次に考えるべきは
「自分はこれから、どういう働き方をしたいのか?」という部分。
といっても、「やりたい仕事がない…」という人も多いと思います。
それで全然OK。
むしろここで考えるのは、
“やりたいこと”よりも“これ以上ムリなこと”です。
たとえばこんな条件を考えてみてください:
- もう立ちっぱなしの仕事は体力的にきつい
- 土日休みの生活がしてみたい
- ノルマに追われる働き方から離れたい
- 社割で服を買うのが苦痛になってきた
- 社員じゃなくて派遣やパートでもいい
こういった“これだけは避けたい”働き方を先に決めておくと、
求人を見るときにブレずに済むし、応募の判断も早くなります。
辞める決意をしたこのタイミングだからこそ、ぼんやりでもいいから、
“これからどう働きたいか”に向き合ってみてください。

土日休みって、神話かと思ってた。
求人サイトをのぞいて“今の自分”が選ばれるかを見る
「辞めたいけど、次が決まらないと不安」
そう思うのは当然です。
いきなり転職活動を本格化させる必要はありません。
まずは、求人サイトを“のぞいてみるだけ”でOK。
ナナメちゃんオススメの
▶転職支援サービスを見てみる
実際に私も、転職サイトで求人を見てみて初めて
「あ、意外と条件ゆるいな」
「このレベルなら私いけるかも」
と思えました。
逆に、「これじゃ無理かも」と感じたなら、
どこを補えばいいのかが見えてくる。
求人を見ることは、
自信を失うためじゃなくて、可能性を見つけるための行動です。

今の会社の条件が悪すぎることに気づいた日。
今の会社を辞めたいアパレル販売員が迷っているなら。“準備”だけしておくのもアリ

「辞めたい気持ちはあるけど、まだハッキリ決められない」
そんな状態のまま働いている人、多いと思います。
でも実は、“辞めるかどうか”よりも先に、
「辞められる状態かどうか」の準備をしておくことのほうが重要だったりします。
たとえば…
- 貯金が数ヶ月分あれば、いざというとき気持ちがラク
- 次にやりたいことがぼんやりでも見えていれば、迷いも減る
- 登録だけしてある転職サービスがあれば、求人が来たタイミングで動ける
こうした“小さな準備”があるだけで、
「もう無理」となったときに、慌てずに動けるんです。
辞めることを先延ばしにしてしまう人の多くは、
「辞めてもどうしたらいいかわからない」ことに不安を感じているだけ。
だからこそ、
“辞めたあと”の不安をちょっとだけ軽くする準備だけでも、先に始めておくと安心です。

辞める気がなくても転職サイト登録しちゃうの、もはやアパレル販売員の“保険”みたいなもん。
アパレル販売員が仕事を辞める前に考えるべきこと&やってよかった準備まとめ

「アパレルを本気で辞めたい」と思ったら、
いきなり退職届を出す前に、少しだけ立ち止まって考えておくことがあります。
今の職場で本当にもう続けられない?
→ 異動や休職、制度の確認をしてからでも遅くない
辞めるタイミング、いつにする?
→ ボーナス、有休、引き継ぎのしやすさ…冷静に選べばトラブルも少ない
そして、辞めると決めたなら…
- 生活費をざっくり計算して
- 自分の経験をざっくり整理して
- 働き方の希望をざっくり考えて
- 求人サイトをざっくりのぞいておく
この“ざっくり準備”があるだけで、次の一歩がずっとラクになります。
「タイミングが来たら辞めよう」と思っていても、そのタイミングは
誰かが作ってくれるものじゃありません。
自分で決めて、自分で動くしかない。
でも、その一歩を準備してから踏み出せば、ちゃんと前に進めます。

辞め時は勝手にやって来ない。つくるもんだよ。
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