アパレル販売員の仕事って、キラキラして見えるかもしれない。
おしゃれな服を着て、最新トレンドを紹介して、笑顔で接客――
……なんて思っていた時期が私にもありました。
実際の現場は、立ち仕事と売上プレッシャーの連続。
そして何より心を削られるのが、
“やばいお客様”たちとの遭遇です。
・レジ閉め間際に話しかけてくる人
・謎のクレームを押し通す人
・在庫だけ確認してネットで買っていく人
日々カオス。
でも、たまに神様みたいなお客様に救われる日もある。
この記事では、アパレル販売員が
“リアルに出会った”お客様たちとのエピソードを、
笑いとストレスとちょっぴり感謝を込めて、全力でまとめました。

こっちは戦場だけど、外からは“華やかなお店”に見えるらしいね。
実際にあったアパレルお客様あるある
商品より印象に残るのは、
時に“お客様の行動”そのもの。
ここからは、
販売員だからこそ出会ってしまったエピソードをまとめました。

販売員の皆さんから共感の嵐の予感。
閉店BGMが流れてるのに、今からゆっくり見始める人

そろそろ閉店――
店内には「蛍の光」や「閉店をお知らせする音楽」が流れはじめる。
スタッフはレジ締めや片付けの準備で慌ただしくなる時間。
そんな空気をものともせず、
今からのんびり店内を歩き始めるお客様、必ずいる。
しかも、
- 「あれ?何時まででしたっけ?」と確認(←今がその時間です)
- 「少しくらいなら大丈夫ですよね〜」という圧
- そこから商品を広げたり、試着を始めるケースも…
もちろん閉店を急かすことはできないけど、
「閉店時間=買い物終了の時間」ではなく、
「退出完了の時間」なんです。

蛍の光=店員の心の叫びです。
そろそろ帰って…ほんとに。
広げるだけ広げて、ぐちゃぐちゃにして帰る人

「これかわいい〜!」って言いながら、
ひたすら服を引っ張り出していくお客さん。
- 色違い・サイズ違いを全部広げてチェック
- ハンガーから取って、次々試すふり
- そのまま試着もせずに「見てるだけなんで〜」と去っていく
たしかに、たたむのは販売員の仕事。
でも、“興味本位で荒らして帰る”レベルになると話は別。
スタッフが一から整え直してる横で、次の服をまたバサッ…
ってなると、さすがに「勘弁して〜!」ってなるやつ。

こっちが畳むのは仕事だけど、
荒らし放題OKってわけじゃないからな!
返品理由、斜め上すぎる件について
返品って、もちろん事情があるときは仕方ない。
でも、ときどき出会うのが、
「その理由で!?」って思わず二度見する案件。
よくある二度見案件はこちら▼
- 「家に似たようなのがあったんで…」
→ 買う前に気づいてくれ! - 「旦那にダメって言われたから」
→ じゃあなんで自分で買った? - 「どうやって着たらいいかわからなくて」
→ 聞いてくれたらすぐ提案するから! - 試着せずに買って「イメージと違った」
→試着してくださいって私言ったよね?
スタッフとしては誠実に対応するけど、
内心はツッコミ止まらん状態。

返品する人って最初から怪しい人多い。
約束してたのに…平気でブッチする人
お取り寄せや取り置き。
お客様のために丁寧に対応しても、
普通に来ない人、けっこういます。
- 「週末に取りに行きます」と言って音沙汰なし
- 連絡も繋がらず、在庫はずっとキープ状態
- ほかのお客様に売れるチャンスも逃す…
そしてさらに衝撃なのが――
ブッチしたくせに、平気な顔でまた来店する強者も。
しかも「この前取り置きしてたやつ、まだある?」とか言ってくる。
反省の色ゼロ。
スタッフ側だけがモヤモヤを抱えてる、この理不尽…。

電話くらいできないの?
声をかけても、完全スルーな人

お声がけしても、無表情で完全無視。
目も合わせず、ガン無視。
返事ゼロ。無言の圧。
もちろん、「声かけられるのが苦手」って人がいるのはわかる。
でも、こっちはお客様が困らないようにって思って話しかけてる。
あからさまに不機嫌な態度でスルーされると、
「え、なんか怒らせた?」って地味に心にくる。

販売員も人間だって知ってる?
試着してサイズ感だけ見て、買うのはネットな人
「これ、サイズ感知りたくて〜」って、
しっかり試着して「ありがとうございま〜す!」と帰っていくお客様。
……数日後、その人が“あの服”を着て歩いてるのを街で見かけたときの切なさ。
うちで買ってないのに、バッチリ着こなしてるその服。
「サイズだけ確かめて、買うのは通販」ってパターン、あるあるすぎて泣ける。
もちろん、買い方は自由。
でも、接客して、提案して、丁寧にサイズ案内して――
その結果が
“実店舗は無料の試着室”って扱いだと、
やっぱりメンタルやられますよね…。

サイズ感知りたくて〜って言われたら、
もうそれ“ネットで買う宣言”に聞こえるからな…。
新作なのに「セールにならないの?」って聞いてくる人
まだ入荷したばかりのピッカピカの新作。
どう見ても値札が下がる気配ゼロなのに――
「これ、セールにならないの?」
「もうちょっと待ったら安くなる?」
って聞いてくるお客様、ほんと多い。
いや、気持ちは分かる!
でも、それさっき出したばっかりのド新作なんですわ…。

セール前に絶対売ったろってなるやつ。
謎すぎる関係の男女が来店(たぶん水商売orパパ活)

やたらと派手な女性と、やたらと気前がいい年上男性。
「え、どういう関係?」って思うけど絶対聞けない。
会話を聞いてると微妙に距離感がありつつも、
「買ってあげるよ」「どれが似合う?」みたいな流れ。
パパ活?同伴?
アパレル販売員はもうこのあたり、察する能力だけやたら鍛えられる。

夕方から増えるよねー。
最近は外国人のお客様が多すぎて、翻訳アプリが相棒に

観光地や都市の百貨店ではとにかく外国人観光客が激増中!
特に最近は、中国・タイ・韓国・ヨーロッパ系が入り乱れてるカオスな状態。
「これ、何サイズ?」
「色ちがいある?」
―日本語ゼロで聞かれることもザラ。
英語がペラペラなスタッフを除いて
店員もお客様も“翻訳アプリ越しの会話”になってるシュールな時間が始まる。

もう翻訳アプリが店のスタッフ扱い。
しかも機械のほうが正確っていう現実…。
神のようなお客様も、ちゃんといます
接客していると心が荒むような出来事も多いけど、
たまに現れるんです。
“神客”ってやつが――。
差し入れをくれる顧客様

- 季節の変わり目に「これ喉潤してね」とドリンクを渡してくれる
- チョコや飴を「みんなで食べてね〜」って差し入れしてくれる
ちょっとした気遣いだけでも、マジで救われる日がある。
クレーム地獄の1日でも、
この一言で「明日も頑張ろう」って思える。

その心遣いに泣ける。
色違いでスマートに買っていくマダム
- 「これ気に入ったから、グレーとネイビー両方もらおうかしら」
- 試着もスムーズ、決断も早くて、しかもこっちが恐縮するほど丁寧
売上的にもありがたいし、なにより接客してて気持ちがいい人って、本当にいる。

お上品なマダムに多いよね。
「ありがとう」って、先に言ってくれるお客様
- サイズ出したり、試着の案内しただけでも「ありがとう」
- お見送りのときに「ありがとうね、また来るね〜」って言ってくれる
いやいや、こっちがありがとうなんですけど!?って毎回思う。
こういう人って、たぶん接客された経験あるんだろうなぁって勝手に思ってる。

売上より心に染みる“ありがとう”は、存在する。
まとめ:アパレル販売員、今日もいろんな意味で神対応してます

理不尽すぎるクレーム。
取り置きブッチしたくせに平気で再来店。
「セールいつ?」「ネットで見た!」のオンパレード。
販売員の日常は、カオスとの戦いです。
接客中はもちろん笑顔。
でも心の中では「マジかよ…」と叫んでることも、よくある話。

日々、非常識との闘い。
それでも仕事を続けられるのは、
たま〜に現れる“神客”の存在や、
同じ気持ちで頑張る仲間がいるから。
そして――この記事を読んで
「わかる!!」と共感してくれる、あなたのような人がいるからです。
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